2010年05月29日

ニチイ学館寺田社長、元社員逮捕で陳謝―再発防止に努める(医療介護CBニュース)

 認知症高齢者グループホームに入居中の女性を殴ってけがを負わせたなどとして、元社員の介護福祉士犬伏勇作容疑者が大阪府警に傷害容疑で逮捕された事件で、ホームを運営するニチイ学館の寺田大輔社長は5月26日に開いた決算説明会で、「深くおわび申し上げる」と陳謝した。その上で、「介護事業に携わる社員の職業倫理を含め、徹底した研修を図る」と述べ、再発防止に努める考えを示した。

 府警東淀川署によると、同容疑者は昨年10月20日の午前1時ごろ、当時勤務していた認知症高齢者グループホーム「ニチイのほほえみ大阪加島」(大阪市淀川区)内で、入居中の80歳代女性の胸部を殴ったり、両腕を握ったりして、約1か月のけがを負わせた疑い。同容疑者は「部屋から出て行ってくれと言われ、腹が立ったので殴った」などと容疑を認めているという。
 東淀川署では、同社以外の施設でも同様の被害がある可能性があるとみて捜査している。

 同容疑者は昨年6月に入社。11月に同社の別施設に配置転換となり、12月31日付で自主退職した。

 同社ではこの事件について、ホームの関係者らに聴取した当時の社内調査で、同容疑者が関与した事実は確認できなかったとしている。今後は、勤務体系など背景にある問題点を洗い出す社内調査を改めて実施する方針だ。


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2010年05月27日

署へ向かうパトカーの中、加藤被告は泣いていた 秋葉原殺傷事件(産経新聞)

【秋葉原17人殺傷 第9回】(7完)

 《約20分の休廷を挟み、審理が再開された。予定より3分ほど遅れて、加藤智大(ともひろ)被告(27)が入廷した。続いてこの日3人目の証人が入廷する。加藤被告の逮捕を応援した警察官だ。がっちりとした体形で、黒いスーツを着用している。まずは検察官が経歴を確認。機動隊などを経て、事件当時は蔵前警察署に勤務していたという》

 検察官「事件当日、なぜ、現場にいたのですか」

 証人「当日は非番で、食事をするため、私服で秋葉原を訪れていました」

 検察官「牛丼を食べて店を出た後、異変に気付いたのですね」

 証人「店の方に向かって多くの人が走ってきました」

 《証人が食事をしていたのは、犯行現場の交差点の南側にある牛丼チェーン店。検察官が現場の見取り図を示し、証人が店を出て立っていた場所に印を付ける》

 検察官「店の外で立ってどうしましたか」

 証人「状況が分からなかったので交差点に向かいました」

 検察官「(交差点近くには)人はいましたか」

 証人「休日の歩行者天国ということもあり、数十人はいたと思います」

 検察官「交差点にいる人の集団のどこら辺に立っていましたか」

 証人「先頭ではありませんが、前の方に立っていました」

 検察官「何を見ましたか」

 証人「警察官と白いジャケットの男が向かい合っているのを見ました」

 検察官「その白いジャケットの男は誰ですか」

 証人「(被告を一瞥(いちべつ)して)被告人です」

 検察官「○○巡査部長(法廷では実名)は何か着ていましたか。何を持っていましたか」

 証人「鉄板を入れたベストを着ていました。右手に警棒を持っていました」

 検察官「被告は何か持っていましたか」

 証人「刃物のようなものを持っていました」

 《検察官に促され、証人が見取り図に加藤被告と逮捕した巡査部長との位置関係を記す》

 検察官「2人が向かい合っている状況をどう思いましたか」

 証人「被告が何かをやって追われているのだと思いました」

 検察官「巡査部長は被告に向かって何かを言っていましたか」

 証人「『刃物を捨てろ』と叫ぶように言っていました」

 検察官「それに対して被告はどうしましたか」

 証人「言うことを聞かずに、刃物を左右に払うように動かしていました」

 検察官「巡査部長と被告の距離は」

 証人「2〜3メートルくらいです」

 検察官「2人と証人の距離は」

 証人「10メートルくらいです」

 検察官「その後2人はどうしましたか」

 証人「被告が身を翻して路地に入り、巡査部長が追いかけていきました」

 検察官「路地に入った後、証人の位置から2人の姿は見えましたか」

 証人「建物が死角となり見えませんでした。2人が見える位置に移動しました」

 《加藤被告と取り押さえた警察官とのやりとりが改めて再現された。加藤被告は被告人席でじっとしたままだ》

 検察官「路地の中はどんな様子でしたか」

 証人「巡査部長が拳銃(けんじゅう)を持ち、被告に向けていました」

 検察官「何か言っていましたか」

 証人「『武器を捨てろ』と言っていました。被告は刃物を巡査部長に向けていました」

 検察官「巡査部長はさらにどうしましたか」

 証人「拳銃を構えたまま腰を落とし本当に撃つような姿勢で『捨てろ』と言っていました」

 検察官「被告はどうしましたか」

 証人「そのとき初めて刃物を地面に落としました。巡査部長は近付いて被告の右手を取りました」

 検察官「被告はどうなりましたか」

 証人「地面にしゃがみ込むような状況で、巡査部長がさらに右手を引くと、被告は道路に横たわりました」

 検察官「証人はどうしましたか」

 証人「ほかに警察官が見当たらなかったので駆け寄りました。巡査部長に警察手帳を示して、被告の左手を取りました」

 検察官「その後、巡査部長が手錠をかけたわけですね。その後どうしましたか」

 証人「巡査部長が無線で万世橋署と連絡を取ろうとしましたがうまくいかなかったので、私が携帯電話で110番通報し、巡査部長が警視庁に状況を説明しました」

 検察官「巡査部長は被告に何か話しかけていましたか」

 証人「『ほかに刃物は持っていないのか』と尋ね、上着のポケットに折りたたみのナイフが入っていました」

 検察官「被告の様子は」

 証人「取り乱すようなこともなく落ち着いていた様子でした」

 検察官「その後、パトカーで署に連れて行きましたね。会話はありましたか」

 証人「なかったと思います」

 検察官「車内の被告は?」

 証人「泣いていたように思います」

 《逮捕時の落ち着いた様子から一転、パトカー内では涙を見せていたという加藤被告。しかし、そんな場面の再現の最中も、被告人席の加藤被告に反応はない》

 検察官「その後、取調室に入り、刑事が来るまで被告と巡査部長、証人の3人でいましたね。巡査部長は何か聞いていましたか」

 証人「ほかに刃物を持っていないか聞いていました。被告は『車の中にある』と言っていました」

 検察官「証人は会話をしましたか」

 証人「現場に女性が倒れていて血の跡があったので、『初めからそのつもりでやったのか』と聞きました。最初から刺すつもりだったのかという意味です。被告は『はい』と答えました」

 検察官「被告は自分の行為を把握していましたか」

 証人「取り乱した様子はなかったので、そう思います」

 検察官「被告に言いたいことはありますか」

 証人「7人が亡くなられ、警察官を含む10人がけがをしています。被告の罪に相応の処罰を与えていただきたいと思います。以上です」

 《冷静に事件当日を振り返りつつ、強い処罰感情を明らかにした証人。検察官の質問はこれで終了し、証人に対する弁護人の尋問が始まった。弁護人は、巡査部長のことを「男性警察官」と呼んだ》

 弁護人「証人は事件が起きたとき、人の流れに逆らって(加藤被告のいる方に向かって)歩いていったのですよね」

 証人「はい」

 弁護人「加藤被告と男性警察官が対峙していたところへ行ったそうですが、2人を囲むような人だかりはできていなかったのですか」

 証人「人はいましたが、自分ができるだけ前に出ようと思って前に進んだため、人垣を見ることはなかったのです。そういう意味です」

 弁護人「では、人垣はできていたのではないですか」

 証人「できていたかもしれませんが、見ていないので分かりません」

 弁護人「そこで、対峙している加藤被告と男性警察官を見たのですよね」

 証人「はい」

 弁護人「加藤被告が男性警察官にナイフを刺す瞬間は見たのですか」

 証人「見ていません」

 弁護人「証人から、加藤被告のどの部分が見えましたか」

 証人「体の半分が見える形でした」

 弁護人「見たときは、男性警察官が拳銃を構えていたのですよね」

 証人「はい」

 弁護人「警棒を振り回す様子はなかったのですね」

 証人「はい」

 《証人が駆けつけたときは、巡査部長は警棒をすでにしまい、拳銃を突きつけていたとされる。弁護人は、そこを確認したかったようだ》

 弁護人「その時、加藤被告はどのような顔をしていましたか」

 証人「左のこめかみから血を流していました」

 弁護人「その後、加藤被告はナイフを落としましたか」

 証人「はい、手をナイフから離すように落としました」

 弁護人「逮捕するときには、抵抗はしなかったのですか」

 証人「はい、特に抵抗はしなかったと思います」

 弁護人「逮捕してパトカーに乗るまでに、泣くことはありましたか」

 証人「いえ、パトカーに乗るまでは泣くことはなかったと思います」

 弁護人「以上で、質問は終わりです」

 《この日の証人尋問はすべて終了し、村山浩昭裁判長が閉廷を告げた。加藤被告は係官に連れられ、傍聴席にゆっくりと一礼すると、退廷していった》

 《次回公判は5月25日午前10時から、証人5人に対する尋問が行われる予定だ》

 =(完)

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2010年05月18日

小沢幹事長vs前原国交相政倫審、公開か非公開か(レスポンス)

民主党の小沢幹事長は政治倫理審査会への出席を表明した。自らの資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反容疑について、その手続きの正当性を主張するものと見られるが、国民に向かって「潔白」を印象づけるためには、何よりその公開が求められる。

政倫審は、原則非公開。議事録も公開されないため、3度の事情聴取を終えた現在では、小沢氏自身が語るようにただ出席するだけでは、さほどの意味はない。

前原国交相は14日の閣議後会見で「国会の正式な機関で(小沢氏が)説明されるということについては、評価をすべきだと思います」と、その行動を支持しつつ、あわせて政倫審の公開を求めた。

「野党側からも非公開はいかがなものかという意見が出ているので、説明責任をはたされるのであれば、できる限りオープンにされるのがよいのではないかと思う」(前原氏)

これについて小沢氏の反応は「私自身は、何もないからどっちでもいいですけど」と、あえて公開性には「拘泥(こうでい)しない」と前置きしつつ、こんな疑問を投げかけた。

「私のことだから、君ら(マスコミ)は公開しろ、出ろ出ろというけれども、国会議員みんなにふりかかってくる問題だから。証人喚問も同じですけど、安易に公開すればいいと、それが正義だというマスコミ論調は必ずしも正しくないと、私は思っている」(17日午後の定例会見)

検察審査会の議決に象徴されているように、小沢氏と世論との間にギャップがある。ただ、小沢氏自身はそのような認識を持っていない。

「私はいつも言うけれど、去年の同じ時期とほとんど変わらず、地方に行っても何しても、みんなから頑張ってくれ、しっかり頑張れという声を多数かけられている。私自身も国民のみなさんの期待に応えるように、機会あれば申し上げたいと思っているし、みなさんに理解していただけるように常日頃努力していきたいと思っている」(同上)

果たして、小沢氏の政倫審での対応は、その後の世論を変えていく力があるのだろうか。

《レスポンス 中島みなみ》

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